作者名:J・D・バーカー ハーパーBOOKS
「見ざる、聞かざる、言わざる」になぞらえ猟奇殺人を繰り返した“四猿”が忽然と姿をくらましてから4カ月――シカゴを震撼させる新たな事件が発生した。公園の池で凍った少女の死体が発見されたのだが、体には拷問の形跡や不可解な点が多々見られ、その奇怪な手口に世間は“四猿の再来”と騒ぎ立てる。一方、四猿を長年追う刑事ポーターは独自の捜査を進めていくなか、ある違和感に気づき……。
ジェフリー・ディーヴァーやジャック・ケッチャムら大御所作家がこぞって絶賛する、スリラー界の新星。『悪の猿』に続くシリーズ第2弾!
謎が増え、それを追う人物も増え、舞台も拡大しスケールアップ!
「悪の猿」を超える闇が襲い掛かる、ノンストップの2作目!
秋に出る完結編が、待ち遠しすぎる~。
待ったなしの事件度:★★★★
真冬の公園で発見された、凍り付いた少女の死体。
調べると、非常に手間がかかった細工がされていて、
その異常性から「四猿」が帰ってきたのでは?と、慄く人々と違和感を感じる捜査陣。
つぎつぎ少女が行方不明になるばかりか、
少女の親族までがターゲットとなり、ますます四猿の関与が疑われます。
四猿事件に執着するあまり、問題を起こしたサムは停職になってしまい、
残されたサムのチームたちは、必死に捜査。
FBI捜査官のプールも、サムの言動が正しいのではないかと疑い、
捜査にのめり込んでいきます。
そんな中、停職中のサムのもとに、四猿からメッセージが!
サムは単独行動で、四猿を追うことを決心するのですが、
こっそり単独捜査をするサムのパートも、
翻弄されながらも犯人に近づいていく捜査陣のパートも、
疑問を抱き謎に踏み込んでいくプールのパートも、
犯人と被害者のハラハラのやり取りシーンも、
もうとにかく全部、スピーディーに急展開を迎えるものだから、
結構分厚いのに、一気読み…止まらなかったですね~(汗)
新キャラもたくさん!度:★★★
捜査に協力するスタッフや、FBIのメンバー、弁護士サラに、
ついに登場する四猿の○○!
新しい登場人物が増えて、みんながみんな巻き込まれ四猿に翻弄され、
目が離せない感が増しました。
四猿、前作から相当でしたけれど、恐るべき知能と行動力が増しています…。
それこそ、サムと四猿が、クラリスとレクター博士みたいな関係になってきたような?
FBI捜査官のプールも、高いポテンシャルと嫌みのなさが魅力!
ひたすら犯行をとめようと奮闘する姿勢を、応援したくなります。
サムの同僚たちも、変わらず頑張る頑張る。
今回、IT担当が大活躍。ユーモアの面でも(笑)
ああ、完結編では、誰が報われるのか、気になる!
一体どういうことなの?度:★★★★★
前作では、四猿の過去についての謎が残りました。
だから、続くのかな~くらいだったんですけど、
今作は、読み進めるうちに、「えっ?えっ?どういうこと?」と、
謎が増える増える!
しかも何だか、あの人とあの人の間に関係があるの⁉という事態に発展。
言ってしまいますと、すごい面白くなってきて、
メチャクチャ気になるところで終わります!
2020年秋に、完結編となる3作目が発売予定だそうな。
夏が終わるくらいに、速攻刊行されることを祈るばかり!早く早く読みたいよう~!
2作目からのノンストップ度では、「さよなら、シリアルキラー」シリーズに負けていません。
ああ気になる気になる、早く続きが読みたい!
大御所作家絶賛も納得の、傑作サスペンスミステリ!