作者名:深町 秋生 朝日文庫
日本で最大級の勢力を誇る暴力団組織・巽会のナンバー2が、殺人集団「忍足チーム」によって暗殺される。メンツにかけて忍足チームを潰そうとする巽会は、元メンバーの汐見に処刑を命じただけでなく、殺されたナンバー2のドラ息子と相棒を組めという・・・・・・。
殺し屋チームが、強すぎる!
日本国内だろうと、爆弾・ライフル・グレネードランチャー!
熱い男の戦いと、ぶっとんだバイオレンスを読みたい人に、おすすめです。
クールに渋い、だが熱い男度:★★★★★
主人公・汐見は、元伝説の殺し屋ですが、ある事件がきっかけで引退。
いやいや参戦するのですが、さすが!という強さクールさです。
殺し屋集団のツワモノ玄羽兄弟や、目的が謎のリーダー忍足。
くえない狸のヤクザ。などなど…
裏社会の男たちの、生き様がシブいです!アツいです!
個人的には、人でなしだけど、玄羽兄弟が好きです。
毒を使う兄と、斧を使う弟とか… 恐ろしいけど魅力的!
解説の人も書いてたけど、いつか、映画化しないかな。
クライマックスでは、戦いでしか生きられない男たちが、切なくて切なくて(泣)
最後は感動しました!
どんどん相棒度:★★★★
主人公の相棒・伊吹は、粗野で落ち着きなく、何かと食って掛かってくる困ったちゃん。
最初は、正直うっとうしいなと思いました。
汐見は、クールでかっこいいのに。
でも、だんだん、実は頑張り屋なことが分かってきます。
父親がバイオレンスなヤクザの家に生まれ、苦労してるな~と、途中から好きなキャラに。
中盤、汐見が伊吹のためにおこすアクションに、‟兄貴!”と言いたくなりました。
殺し屋とのバトルだけが描かれる作品ではなく、
それぞれの生き様・葛藤・成長も描かれていました。
過酷な世界に生きる男たちの、魂の物語なのです!
一気読みの、殺し屋アクション度:★★★★★
殺し屋たちの特殊スキル、翻弄されるヤクザと警察。
誰が何を企み、黒幕は誰なのか、どんどん事態が動いてノンストップ!
一気読みしてしまいました。
最終決戦の盛り上がりが、半端ない。
こっちが解決したら、あっちがピンチだし、まさに手に汗握るアクションエンタメ小説です。
このミス大賞をとって映画化された「果てしなき渇き」も、面白かったですが、
私はショットガン・ロードの方が楽しめました。
この作品が好きな人は、「地獄の犬たち」(単行本)もおすすめ。
ハリウッドのアクション映画が好きな人は、ぜひ。
週末に、一気読みしたい本!