【アクション・ハードボイルド】リボルバー・リリー|花のように美しく、氷のように冷徹。関わったらただでは済まない、伝説の女諜報員!彼女を戦場へ呼び戻したのは、国家の陰謀のカギを握る少年…大勢の思惑が絡む、ノンストップの逃亡劇!第19回大藪春彦賞受賞作。

作者名:長浦 京   講談社文庫

第19回大藪春彦賞受賞作。これぞ、ノンストップアクション!
小曽根百合――実業家・水野寛蔵の下、幣原機関で訓練を受け、16歳で実地任務に投入。東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与し、各国大使館から「最も排除すべき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。二十歳を迎えた彼女は、突然、活動を止め、消息を絶った。
純粋で一途、ゆえに冷徹非情。硝煙をまとい、絶望と踊る女――またの名を「リボルバー・リリー」。
消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太との出会いが、彼女を再び戦場へと還らせる。
二人を追うのは帝国陸軍の精鋭たち。関東大震災後の東京を生き抜く先に、終息の地は待っているのか。

軍に追われる少年と、クールでタフな元女諜報員。

手強い敵との、ハードアクション!

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少年の逆境度:★★★

主人公の1人・慎太は、東京で裕福な暮らしをしていました。

継母が嫌いで、生まれつき左足が少し不自由ですが、今までは平穏な暮らし。

しかし、父がトラブルに巻き込まれ、秩父に偽名で引っ越すことに。

地元の人々とうまくいかず悩みますが、国松という謎めいた男によくしてもらいます。

が、ある日突然軍人がやってきて、慎太と弟以外を皆殺しに…。

弟もその後死亡し、国松の指示で、百合に助けを求めます。

いきなり、悲惨ですよね。どんな逆境(泣)

百合と合流してからも、ヤクザやら軍人やら殺し屋みたいな男やら、

敵には事欠かない!

協力してくれる人もいるけれど、基本は2人でサバイバル!

普通なら、スピーディーに死んでしまいますよね…。

いかに百合が、とんでもない人物か、読むほどに分かるというものです。

どんな危機に陥っても、生き抜こうとする慎太の、無事を祈らずにはいられない!

百合の、抜け目なさ度:★★★★★

伝説の諜報員であった百合。

現在は、花街で女性たちのために働いています。

仲間だった国松からの頼みで、慎太を逃がすために戦線に復帰するのですが。

ブランクあるの?というくらいの強さ。

冒頭から、ただ者ではないアクションを披露したのち、

ヤクザと接近戦をし、軍隊にブービートラップをおみまいし、謀殺担当の軍人と撃ち合う。

…強い。強すぎる。

そして、超冷静。さらっとすごいことやるタイプです。

国松さん、よくぞ彼女を紹介してくれました!というところ。

とんでもないことも、結構淡々とやるから、怖いけど(汗)

お洒落にこだわりを見せるのが女性らしいですが、

それどころじゃない状況でも、気にするのがすごい!

最新ファッションへのこだわりを見せながら、敵を殲滅する百合。

まあね、確かに、そっちの方が気合入るかもしれないし…。

いや、でもやっぱり、そんな場合じゃない気がする(汗)

強敵とのバトル度:★★★★

移動中にヤクザとトラブルになったり。

殺し屋みたいな追手が、罠を仕掛けてきたり。

追ってくる軍人は、やり手で手強いし、こちらもなかなか冷静な男。

改めて書くと、すごい四面楚歌ですね。

(あまりにコテンパンにやられた相手に関しては、ちょっと同情)

頼りになる味方(女傑のおばちゃん←強い、元軍人の弁護士←訳あり、などなど)も出てきて、

最後は総力戦で手に汗握ります!

クライマックスは、中断不可の緊迫アクションで、夜更かししました(笑)

まさに、大藪春彦賞のアクションを堪能して、満足満足。

ノンストップアクションの逃亡劇!

いろいろな勢力のぶつかり合いで、息つく暇なしです!

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