作者名:バリー・ライガ 創元推理文庫
ものまね師事件が解決して二カ月、ジャズのもとをニューヨーク市警の刑事が訪れた。21世紀最悪の連続殺人犯である父ビリーに施された殺人者としての英才教育を生かし、ニューヨークで起きている連続殺人の捜査を手伝ってほしいというのだ。渋々同行するジャズ。だが、新たに発見された被害者の遺体には“ゲームへようこそ、ジャスパー”のメッセージが!大好評シリーズ第二弾。
運命が加速する!
まさかの事態が頻発する、波乱の第2作目!
スケールアップ度:★★★★
前作「さよなら、シリアルキラー」の舞台は、ジャズの地元のロボズ・ノッド。
そこで、‟ものまね師”なる連続殺人鬼と対決し、ラストで父ビリーが脱獄しました。
今回の舞台は、ニューヨーク!
行動パターンや人物像がちぐはぐで、得体が知れず、
街を恐怖に陥れている殺人鬼‟ハット・ドッグ・キラー”の謎を解くために赴きます。
ジャズを手伝うよう説得した、ニューヨーク市警刑事・ヒューズとともに、
今まで起きた事件のプロファイリングを行いますが、新たな事件がつぎつぎに…。
途中から、FBI特別捜査官・モラレスも捜査に加わり、事態は緊迫していきます。
そして、ニューヨークには、父ビリー・デントが!
何やら、殺人者と連絡を取り、謎のメッセージを伝えている様子。
いやー、2作目はスケールアップしました。
各キャラの見せ場も増えていて、謎のキーワードがたくさん出て、事態はますます迷走!
各キャラ活躍度:★★★★★
ジャズは、事件現場に残されたヒントから、鋭いプロファイリングを披露。
前作に引き続き、その恐るべきポテンシャルを見せつけてきます。
警察がジャズの実力に驚くシーンが、快感かも(笑)
なんとか犯人を捕まえようとし、また、恋人コニーとの関係や自分の今後についても悩み続けます。
コニーは今回、驚きの行動力と決断力を発揮。
ジャズと付き合えるのは、やっぱりこの子しかいないと思う…。
地元でも、ニューヨークでも活躍!
親友ハウイーは、変わらぬユーモアが素晴らしい。
この人がいなかったら、もっと暗い作品になるかも?
ハウイーは今回、地元でジャズとコニーを支えるサポート役。
高校生3人組の活躍が、見どころの2作目です。
みんなピンチ度:★★★
今回、みんなが大ピンチ!
捜査陣は追い詰められていくし、ジャズはビリーと殺人鬼に翻弄されるし、
コニーは両親との口論にトラブル、あっちこっちへ大忙し、
ハウイーは、ジャズの家でてんてこまい。
どんどんどんどん、物事が加速していきます。
この勢いで、3作目完結編まで、ノンストップ進行!
読むのが止まらなくなります~。
ラスト、とんでもない展開になるし!
ジャズ、コニー、ハウイー、ビリー、登場人物の魅力もアップ!
大都会で、恐怖のゲームにハラハラしてください!