【ミステリ】探偵が早すぎる(上・下)|確かに早い(笑)こんなにも犯人が活躍できないミステリが、あっただろうか!優秀すぎる探偵が話題になった傑作!

作者名:井上 真偽(まぎ)   講談社タイガ

父の死により莫大な遺産を相続した女子高生の一華。その遺産を狙い、一族は彼女を事故に見せかけ殺害しようと試みる。一華が唯一信頼する使用人の橋田は、命を救うためにある人物を雇った。それは事件が起こる前にトリックを看破、犯人(未遂)を特定してしまう究極の探偵!完全犯罪かと思われた計画はなぜ露見した!?史上最速で事件を解決、探偵が「人を殺させない」ミステリ誕生!

「俺はまだ、トリックを仕掛けてすらいないんだぞ!?」
完全犯罪を企み、実行する前に、探偵に見抜かれてしまった犯人の悲鳴が響く。
父から莫大な遺産を相続した女子高生の一華。
四十九日の法要で、彼女を暗殺するチャンスは、寺での読経時、墓での納骨時、ホテルでの会食時の三回! 犯人たちは、今度こそ彼女を亡き者にできるのか!?
百花繚乱の完全犯罪トリックvs.事件を起こさせない探偵!

斬新な設定の、ドラマ原作小説!

注目作家の、前代未聞史上最速推理劇!

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犯人も事件(未遂)もてんこ盛り度:★★★★★

主人公・一華は、友達想いで優しい、けれども芯は強い女子高生。

大富豪の妾の子だった父の死により、莫大な遺産を相続。

それによって、天然だけれど常識的な彼女は、

何かと人間離れした、名前も言動も個性的すぎる、本家の親戚たちに命を狙われることに!

上巻は、一華の日常生活に仕掛けてくる、親戚の刺客たちの、

下巻は、父親の四十九日に一気に仕掛けてくる親戚たちの、

恐るべき活躍が描かれる…というわけではなく。

皆さん、揃いもそろって、活躍できません!

それは、一華の世話をする女性・橋田が雇った、「事件が起きる前に犯行を暴いて防いじゃう探偵」が、

優秀すぎるから!

あまりにも鮮やかにバレるので、読んでいて気持ちいい!

親戚の刺客はわんさか出てくるし、これ完全犯罪じゃないか?という計画がたくさん立てられるのに…。

だんだん、犯人たちが哀れになってくるわ(笑)

まぁ、一華と橋田を応援しますけどね!

ハイテンションでハイスピード度:★★★★

身勝手な動機と、倫理観に問題ありまくりの一族、

恐ろしい犯行計画、何度も主人公を襲う危機。

罪のない女の子が、命を狙われまくる作品なのに、

読んでいて、結構笑っちゃいました。

登場人物たちが、どこかコミカルでズレてて、ハイテンションなんですね。

正直、いないわこんな奴!と突っ込みたくなる面々。

一華の天然っぷりもすごいけど、友人2人も、ナイスなキャラクター。

恐ろしい親戚たちも、犯行を見抜かれたとたん、一気にお間抜けな感じに…。

とにかく、ハイスピードに、つぎつぎと事件が「起きようとする」ので、

一気読み必至です!

読みやすい文章なので、ついつい読み進めちゃうんですよね。

上下巻合わせて、長編1冊くらいのボリュームだし。

作者の話題作「その可能性はすでに考えた」よりも読みやすいので、

こちらから手を出してみてもいいかもしれません。

個性的な人物像と犯罪計画度:★★★★

どこのラスボスですか?という感じの、伯父伯母。

明らかに犯罪者な人もいる、親の影響を受けまくりの従兄妹たち。

浮世離れした謎多き叔母、その他やはりただ者ではない兄弟たちと婚約者。

こうして書いていくと、登場人物の半数以上が、半端なく濃い気がする(笑)

そして、この濃い人たちが考える犯行の手口も、

なかなか奇想天外なもの!

それぞれの方法で、推理小説が書けそうです。

「未然に防ぐ探偵」さえいなければ、上手くいったかもしれません。

一華、良かったね。としか言いようが…(汗)

ミステリファンにおすすめの、新しい探偵小説!

ぜひ、早すぎる探偵の活躍を、楽しんでください。

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