【ファンタジー】人魚と十六夜の魔法|「ぬばたまおろち」2作目。ロシアからの転校生と新入生で、大騒ぎ!生徒たちの魅力をがっつり味わえる、素敵な続編になっています!今度は‟あの種族”まで登場して…⁉

作者名:白鷺(しらさぎ) あおい   創元推理文庫

4月、綾乃は高等部に進級した。中等部には雪之丞の従妹や、絵葉の弟や、人間の女の子桜子も入学してきた。そんな新学期の一週間が終わったころ、綾乃たちの学年に転校生がやってくる。ロシアの水妖ヴォダーくんは、たちまちみんなの人気者に。だが、そのころから学院内で奇妙なことが起こり始める。学院周辺で不審者がみつかり、寮の部屋からお八つが消える……。妖怪と人間が共に学ぶ魔女学校を舞台にした愉快な学園ファンタジイ。

新たな仲間も加わって、ディアーヌ学院は、さらに賑やかに!

しかし、つぎつぎ奇妙な事件が!

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和のファンタジーで、ミステリ度:★★★★

人魚伝説と幽霊のいる着物が出てくるので、前作「ぬばたまおろち、しらたまおろち」と比べて、

より‟和のファンタジー”といった雰囲気になっています。

そして、前作はSF要素が入りましたが、今作はミステリが多めかも。

不審者の正体と企みとか、寮に出たおやつ泥棒とか…。

ロシアから来た転校生・ヴォダーくんにも、何やら事情がありそう。

妖魅の種族問題についても、扱われます。

今回は、人間にも同じ妖魅にも嫌われちゃう、‟あの種族”が登場。

アクションも、しっかりありますよ!

前作より妖怪度:★★★

新入生も入って、学院はより賑やかに。

妖魅の生徒たちが、生き生きと描かれています。

人間の新入生の女の子も、活躍。

人間は少数派なので、自分も妖魅の方がよかったかなぁと悩んだり、

普通の等身大の女の子なので、読者が共感しやすいかと。

今まで出てきていない海外の種族も、いくつか出てきます。

日本の妖怪昔話についての検証もあるし、

何だか作者の、妖怪への愛を強く感じました。

生徒のプライベート度:★★★★★

新入生の男の子たちが、週末ショッピングモールに遊びに行ったり、

調理部で、美味しそうなお菓子を作ったり、

先生の住居スペースが出てきたり、

綾乃が生徒会に入ったり、雪之丞は安定の心配性&やきもち焼きだったり…。

生徒のプライベートがしっかり描かれていて、楽しい!

このシリーズは、妖怪・魔女が出てくる、ミステリありのファンタジーとして面白いですが、

登場人物が特殊な学園で、学校生活を楽しむのも、大きな見どころ。

ますます、ディアーヌ学院に愛着がわいてしまう作品です。

生徒の学園生活、事件の謎、人魚伝説、

種族についての考察などが絡み合っていて、楽しめました。

次作「蛇苺の魔女がやってきた」で、シリーズ完結の模様。気になる!

変わらず面白い、妖怪の魔女学園ファンタジー!

もっともっと、生徒を見ていたくなります。

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